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ホームテックのよもやま話~第11回~

皆さんこんにちは!

 

株式会社ホームテック、更新担当の富山です。

 

 

 

第3回 土木工事雑学講座

土木工事の流れ ~施工のプロセスと各段階の作業~


今回は、土木工事の全体の流れについて、実際の現場を想像しながらわかりやすくご紹介していきます。

土木工事は、ただ単に「掘って埋める」作業ではありません。


綿密な調査から計画、段階的な施工、最終検査に至るまで、多くの専門的工程が丁寧に積み重ねられています。
この流れを知ることで、私たちの暮らしがどのように支えられているかが、きっと見えてくるはずです。


■ 1. 現地調査と設計計画

 

すべての土木工事は、「現地を知ること」から始まります

  • 地形・地質の確認(ボーリング調査など)

  • 周囲の環境、交通量、水はけの状態の把握

  • 法規制や施工条件の確認

 

これらをもとに、設計図や施工計画書が作成され、工事内容や工期、必要な人員や機材の手配計画が立てられます。
この段階での精度が、工事全体の品質や安全性、予算管理に大きく関わってくるため、非常に重要です。


■ 2. 準備工事(仮設工事)

 

本工事の前に、安全かつ効率的に工事を進めるための環境づくりが行われます。

  • 工事用仮囲い、標識、案内板の設置

  • 資材置き場、事務所、トイレの設置

  • 工事車両の進入口の整備

  • 水道・電源などの仮設インフラの整備

 

この段階では、近隣住民への説明会や、周囲の交通整理計画も行われ、地域との円滑な連携が図られます。


■ 3. 本工事(掘削・基礎・構築)

 

いよいよ本格的な工事に入ります。工事内容によって手順は変わりますが、以下のような作業が代表的です。

  • 掘削作業(道路・橋・河川・建物の基礎など)

  • 盛土・地盤改良(軟弱地盤の補強)

  • 型枠・鉄筋工事 → コンクリート打設

  • 構造物の組立て(橋桁、擁壁、排水構造など)

 

各工程ごとに品質管理、安全点検、中間検査が行われ、不具合がないか常にチェックされながら進んでいきます。


■ 4. 仕上げ工事と現場清掃

 

構造物の施工が終わったら、見た目を整える仕上げ作業が行われます。

  • 舗装面の整地・アスファルト敷設

  • ガードレール、標識、縁石、歩道の設置

  • 外構や緑化工事

  • 現場周辺の清掃と整備

 

これらは、使う人の安全性や景観性を高めるために欠かせない工程です。


■ 5. 最終検査と引き渡し

 

すべての工事が終わった後、最終的な完成検査が実施されます。
発注者(行政・民間など)によるチェックを受け、各種測定・目視確認・図面との照合を行い、問題がなければ正式な引き渡しとなります。

この検査をクリアして初めて、道路や構造物が“使える状態”として一般に供用されます。


■ まとめ:土木工事は「目に見えないプロセスの積み重ね」

 

私たちが普段何気なく歩く道や橋、排水溝、ダムやトンネル――
それらはすべて、今回ご紹介したような計画的・段階的なプロセスの積み重ねによって成り立っています。

土木工事は“暮らしの土台”そのもの。
今後もこの講座では、そんな現場の裏側をお届けしていきます!

次回は「土木工事における安全管理」がテーマです。どうぞお楽しみに!

 

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